53位で出た松山英樹(29=LEXUS)は、6バーディー、2ボギーの68で回り、通算10アンダー、206で44位に浮上した。首位とは10打差。優勝した4月のマスターズで、2位となった新鋭のウィル・ザラトリス(24=米国)と、2人1組の2サムで回った。

5番パー5で第3打のアプローチを60センチに寄せ、バーディーを先行させた。だが直後の6、7番で連続ボギー。再びパー5の9番で、3・5メートルのパットを沈めて2つ目のバーディーを奪い、スタート時点のスコアに戻して折り返した。

後半は12番パー5で2オン2パットでバーディーを奪うと、15、16番では連続バーディーを奪った。15番パー3は5メートル、16番パー4は10メートルのパットを決めた。マスターズ以来、約1カ月ぶりにツアー復帰した今大会は、予選ラウンドの2日間ともにグリーン上で苦戦していたが、復調気配を漂わせた。最終18番も3メートルのパットを決めてバーディーで締めた。

ホールアウト後は「14番までは全部ダメでしたけど、15番からパットが良くなった。16番のティーショットも良かったですし、そこでパットが決まってくれた。上がりで3つ(バーディーを)取れたので、そこがよかったかなと思う」と、終盤でようやくショット、パットともに感触をつかめてきたという。第2ラウンドまで、パットとともに課題としていたアプローチも「最後のアプローチは良かった。ちょっとずつ戻りそうかなという感じ」と、復調の手応えを感じていた。この日は4つ伸ばし、最終日にビッグスコアを出せば、上位進出の可能性も出てきた。