アマチュアで大阪・大院大高3年の川崎春花(18)が首位発進した。7バーディー、2ボギーの67で回り、2位と2打差をつけた。3月の全国高校選手権春季大会で優勝。同い年で4月のオーガスタナショナル女子アマを制した梶谷翼(17=兵庫・滝川二高)の活躍を刺激に、9月のプロテスト初挑戦へ自信を深めている。スタイヤーノ梨々菜(23=フリー)が、3アンダーで2位につけた。

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3連続バーディー締めにも、川崎からガッツポーズは出なかった。最終18番。パットを沈めると、帽子のつばを触って軽く一礼した。16番から2メートル、2・5メートル、3・5メートルのパットを決め「パターが良かった。ラインが読めた」。強みを問われると「全然ない」と首を横にひねり「周りには『淡々と回るね』と言われます。ガッツポーズとか、したことないです」と笑った。

京都市生まれの18歳。素顔は「友達といると超おしゃべり」というが、ゴルフになると目つきが変わる。3月、高校日本一の勲章を手にし「プロという夢があったけれど、あやふやだった。ゴルフのことを考える時間が増えた」と意識が変わった。翌月、全国高校選手権で競り勝った梶谷がオーガスタナショナル女子アマを制し「翼ちゃんは格上って感じ。レベルが1つ、2つ違う」と刺激を得た。

今季レギュラーツアー12戦5勝の稲見萌寧に憧れる。「活躍されていても、毎日10時間の練習を続けているのがすごい」。プロテスト合格、その先の目標へ。弾みを付ける。【松本航】

○…ECC学園ゴルフ部2年の安井愛主将(16)が、1オーバーで19位につけた。パットに苦しみ3つのボギーをたたいたが、後半の15、18番でバーディーを奪って奮闘。4月の学内選考会に続いて部内トップに「初めてプロの大会に出て緊張しました。集中できた」。1年の中村心(15)は74で決勝進出圏内の31位となり「有名なプロの方もいた。すごく楽しめました」。3年の関口絵万(17)が50位、2年の與語優奈(16)が87位、1年の山本紗愛(15)が108位となった。

〈10番でイーグルを奪い3打差3位の城間〉会心のショットでした。(無観客で気付かず)ボールがなくて「奥にいったかな?」と思ったら入っていた。

〈2週連続Vへ12位発進の岸部〉アプローチとパターでしのぐ展開でした。先週もコースが難しい中で優勝できて、自信がついた。調子は悪くないので、上位を目指したい。