国内女子ゴルフツアー、リゾートトラスト・レディースは30日、最終日を迎え、勝みなみ(22=明治安田生命)の2年ぶり優勝で幕を閉じた。
吉川桃(22=国際スポーツ振興協会)が、通算6アンダー、282で自己最高となる2位に入った。今後の飛躍を感じさせるプレーぶりだった。日没サスペンデッドで2日にまたがって行われた第1ラウンドでは67をマークして首位発進。66年にグランドスラムも達成した米国のプロゴルファー、ジャック・ニクラウス氏が設計した難コースにもひるまず、その後の3日間も上位をキープ。キャディーを頼んだ妹のくるみ(19)とともに1ホールずつ丁寧に4日間を戦いきった。
吉川は4日間を振り返り「難しかったけど、うまく自分でマネジメントして良いプレーができたと思います。優勝したかったですけど、ひとつ自分の中で自信になったかなと思います」と手応えを口にした。普段はプロキャディーにバッグを担いでもらうことが多い中、今大会は同じくプロ入りを目指す妹を指名した。くるみは昨年延期され、今大会直前に行われていた20年度のプロテスト2次予選で惜しくも落選。今秋の21年度プロテストでの合格を目指すことになり「たくさんプロがいる中で、練習方法とか何か気づいてくれたらいいなという思いもあった」。通算5度目のタッグは、頑張る妹への激励の意味も込めていた。
姉として、お手本のような戦いぶりを十分に示した。普段は栃木県内の自宅で父親と特訓しており、今大会に向けてはパーオン率向上を目指してアプローチを重点的に確認した。「115ヤードの距離からピッチングと6番、7番、8番アイアンで30球をピンに向かって打って、20球5メートル以内に入ったら終わりという練習をしていました」。つま先上がり、つま先下がり、左足上がり、左足下がりと、あらゆるシチュエーションで練習。「今回はほとんどのホールでセカンドショットは傾斜が入ってくるので、役に立ったところはたくさんありました」。的確な練習を積み、多くのプロが苦しんだ難コースでもスコアを落とさなかった。
プロテストには今大会で優勝した勝らと同じ17年に合格。吉川もまた98年度生まれの「黄金世代」だ。今季はシード権はなく、QT(ツアー予選会)ランキングによる資格で出場枠を探る日々。「出られる試合には全部出ます」と意欲は高く、来週のヨネックス・レディース(6月4~6日)出場も決まっている。
目標は2つある。ひとつはツアーでの初優勝。そしてもうひとつは妹とプロの舞台で優勝争いをすることだ。「妹とはジュニアの頃から『一緒に優勝争いがしたいね』と話しています」。夢に見るその時へ向けて近づいている感覚はある。地道な努力を続けながら、吉川姉妹の戦いは続く。【松尾幸之介】

