新世紀世代の笹生優花(19=ICTSI)が大会史上最年少の「19歳351日」で日本女子3人目のメジャー制覇を成し遂げた。通算4アンダーで並んだ畑岡奈紗との日本人同士のプレーオフをバーディー決着で制した。

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笹生はテーラーメイドのSIM2シリーズのドライバーSIM2MAXを使っている。同シリーズは笹生が好きなローリー・マキロイ、タイガー・ウッズやダスティン・ジョンソンほか、国内女子でも契約プロに加えフリーの選手が多数使用する人気クラブだ。

笹生は特定メーカーと契約せず「用具提供」の形で使いたいクラブを選ぶ。同社が渡したSIM2MAXは試験的にロフト角を9・5度にし、シャフトを大手メーカー「藤倉」のVENTUSで調整したもの。VENTUSは「赤」「青」「黒」と3種類あり、女子は中調子の「赤」が主流だが、笹生には「黒」を選んだ。男子プロを対象にしたモデルで、女子用にやや硬さなどを落としているが、テーラーメイド契約の女子プロでは飛ばし屋・山路晶しか使っていない。

同社クラブ担当者は「笹生プロはシャフトを独自で選び、知人の工房などで調整しているので、今使っているのは渡したものとは変わっています。でも(シャフトなどの)スペックが男子並みにハードなのは間違いないでしょう」と話した。

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