東京オリンピック(五輪)出場を目指す古江彩佳(21=富士通)が逆転出場へ最後のチャンスにかける意気込みを話した。

23日、アース・モンダミン・カップ(24日開幕)の前日練習後に会見。世界ランク28位で日本人3番手につける古江は、畑岡奈紗に次ぐ最後の1枠を争う同25位の稲見萌寧や、同31位で今週の全米女子プロ選手権に出場する渋野日向子との最後の戦いに挑む。

古江が東京五輪代表になるためには、優勝が最低条件。優勝しても、稲見が同じ大会で単独3位以内なら世界ランキングのポイントで稲見に及ばない。また、古江が優勝、稲見が4位以下でも、渋野が全米女子プロ選手権で単独4位以内なら渋野が出場権を得る。古江にとっては、他力に頼らざるを得ない厳しい条件だ。「私には優勝しかないので、自分のプレーができてベストな状態で終われたら」と決意を口にした。

昨年は3勝を挙げ、世界ランクも一時は渋野を抜いて日本人2番手に浮上したが、今年はまだ優勝がなく、世界ランクも3番手に後退。苦しんできたショットもここにきて復調しつつある。優勝へのポイントを「楽しく回ること」と挙げた。五輪は「すごく遠い存在だったけど、まさか今自分がこの位置にいるなんて思いもしなかった」という。遠い存在が、手の届くところにある。最後の戦いへ「神様がどう向いてくれるのか。そこ(3番手)は気にしていない。楽しく回ることが一番いいラウンドができるので、そこを気にしながら回りたい」。人事を尽くして天命を待つ。