ツアー通算5勝の服部真夕(33=朝日インテック)が、単独首位に浮上した。首位との3打差を追い、最終組でスタート。4バーディー、2ボギーの70とただ1人、3日連続のアンダーパーをマークして、通算6アンダー、210にスコアを伸ばした。

ティーオフ20分前の決断が奏功した。迷った末に3番ユーティリティーを入れ、3番ウッドを抜いた。「3番パー3(195ヤード)が向かい風になりそうで、そうなると4番ユーティリティーじゃ(距離的に)厳しいし、5番ウッドでは(調整が)難しいし」。結果は3番でピン前10メートルにつけ、パー。15番パー5では第2打のレイアップに使い、バーディー。大正解だった。

最終日を首位で迎えるのは15年8月、最後の優勝を飾ったCATレディースの前週・NEC軽井沢72以来。ステップアップツアーを含めても約6年ぶりだ。

「優勝争いなんて本当に久しぶりで。平常心でできれば…いや、できんのかなって…。本当にどうなるのかわかりませんが…。アプローチイップスになって、ショットイップスにもなって。でも、少しずつは変わってきていると思います」。期待と不安を胸に、しかし、前向きに。復活を目指すベテランが最終ラウンドに臨む。