通算1勝の金田久美子(32=スタンレー電気)が4バーディー、ボギーなしの69で回り、好スタートを切った。ホールアウト時点で2位につけている。

今年最後となる北海道開催のツアー大会。「ノーボギーは完璧ですね。小樽CCは難しい印象がありますし、うれしいです」と振り返った。今季最高順位も同じく北海道で行われたニッポンハム・レディースの7位。「涼しいですし、フラットなコースが多くて疲れづらい。好きですね、北海道」と笑顔をみせた。

8月14日には32歳の誕生日も迎えた。最後の優勝は10年前の11年フジサンケイ・レディース。年齢を重ねるごとにゴルフ観も変化してきたといい「気楽に考えられるようになりました。せっぱ詰まってない感じです」と話す。「今はまだゴルフのことしか考えられない」と情熱も衰えていない。「10代の頃は25歳で辞めるつもりで、25歳過ぎたら30歳で辞めるつもりだったんですけど…。まだやれるんじゃないかなと思えるので。できるところまでやりたいと思います」と力を込めた。

先週大会は練習ラウンドで左足首を捻挫した影響もあり、途中棄権。今週もアイシングとテーピングなどで処置している。それでも「ドライバーも飛ばなくていいやと思ったら、ぼちぼちよかった」と結果につなげた。今年3月のTポイント×ENEOSトーナメント初日でも2週前の大会で腰を痛めていたが「腰をかばうように腹筋にすごい力を入れて振ったら意外とすごく良くて、ショットが曲がらなかった」とボギーなしの5アンダー発進。故障を力に変える熟練の感覚も持っている。

今季のシード権はなく、目標はもちろん優勝。「最終日に優勝争いに絡める位置にいたい」と残り3日間を見据えた。【松尾幸之介】