プロ13年目でツアー未勝利の小林伸太郎(35=焼鳥まさや)が「投資10円」で6バーディー、66につなげた。

パットの悩みが軽減した。「昨日の練習ラウンドで、パットがよく入ってるクロンパ君に“教えて”とお願いした」。姿勢の悪さ、左手首を曲げずに伸ばすよう助言を受けた。また普段からパット談議を交わす某メーカーのスタッフに、あるドリルを教わった。

小林が使うピン型パターのヘッド背面部に10円玉を乗せ、練習する。テークバックから切り替えす時に「ポトリ」と落ちればOK。「テンポの問題なんですが、頭で“1、2、3”と数えるだけでなく、テンポ自体を可視化するわけです。テンポがいいと転がりのいい球が打てるんで」。前日にコースで約2時間、ホテルに戻って1時間半。理想のテンポを体に刻み込んだ。

練習法を教えてくれたスタッフへのお礼は「20円」となっているそうだが、優勝賞金は2000万円。ツアー初優勝なら、とても20円で済む話ではない?