女子ゴルフの小祝さくら(23=ニトリ)が今季全試合皆勤で賞金女王奪取を狙う覚悟を語った。28日、国内メジャー、日本女子オープン(9月30日~10月3日、栃木・烏山城CC)の開幕前会見に出席。「今年いっぱいは全部出て、という方向で考えています」と今季初の欠場予定としていた来週のスタンレー・レディースに出場する意向を明かした。

18年のツアー本格参戦以来、全試合出場を続けていたが、試合のなかった今夏の東京五輪期間中に調整や休養の重要性を感じ、同大会欠場を示唆。しかし、今季の目標として掲げる賞金女王レースでは3週前の日本女子プロ選手権で優勝した稲見萌寧に首位の座を奪われ、2位に転落。これ以上離されるわけにはいかない状況となり、「試合も残り少なくて、チャンスもかなり減ってきたので。それで決めました」と決断した。

今大会で18年からの連続試合出場は121試合目。この日のプロアマ大会でも入念のコースをチェックし「ショットでしっかりとフェアウエーキープしないと難しくなる」と国内メジャーならではの難コースを警戒した。2週前はドライバーが荒れて予選落ちを喫したが、先週から徐々に調子も戻っている。「今日は先週よりは全然打てていました。また今日、明日でしっかり調子を上げていけるようにしたい」と力を込めた。

今季は残り9試合。会見では来季以降は休み週も入れながら戦う意向も明かした。今季最終戦まで出場を続ければ、連続試合出場は130試合に到達する。「自分が納得できるゴルフができたらいいなという気持ちでプレーしていきます」。昨オフに初めて目標に掲げた賞金女王のタイトルへ、小祝は強い覚悟で戦い抜く。【松尾幸之介】