19年以来の国内ツアー優勝を目指す渋野日向子(22=サントリー)が、7バーディー、4ボギーの68で回り、首位と2打差の3位と好発進した。スタートの1番パー4でいきなりボギーとしたが、3番パー5で2オン2パットでこの日最初のバーディー。5番パー5でも2オンに成功し楽々バーディーを奪うと、続く6番パー4では第2打を1・5メートルに寄せ連続バーディー。前半で4つのバーディーを奪い33の3アンダーで折り返した。

後半の出だし10番でボギーをたたくも、12番から3連続バーディー。5アンダーまで伸ばし、一時は首位の上田桃子に並んだ。しかし、このコースの難関17番、18番で連続ボギーと3位に後退し、第1日を終えた。競技を終えると、すぐに練習場に向かい、ショットの向きを修正するなど、終盤の悪いイメージの払拭(ふっしょく)に努めた。その後の会見では「上がりがすごく悔しいが、結果的に3アンダーで回れたのは、初日としては良かった。ドライバーが結構安定して飛んでいて、練習ラウンドより短いクラブを持つことが多く、いい感じで距離感が合ってチャンスにつくことが多かった」と振り返った。

昨年から取り組んできたスイング改造は、アドレスの際に自分が向く方向を意識し「以前よりすごく左に振り抜けるようになった」と話し、その分、思い切り振り抜けるようになったという。「完成型とは言えないが距離は出せるようになった。単純に振っても、あんまり曲がらないと思えるようになった」と手応えを口にした。その言葉を証明するように、ロングのパー5では、ドライバーと3Wを使いほとんど2オンに成功。14番までで7つのバーディーを奪い、5年前に18オーバーで予選落ちした同じコースにリベンジを果たし「5年の月日でちょっと大人になれたかな」と笑った。

第1日を好位置につけた渋野は第2日へ向け「2日目は1番の鬼門。しっかり耐えるところは耐えて、伸ばせるところは伸ばして、目の前のところにしっかり集中していきたい」と話していた。