2位から出た勝みなみ(23=明治安田生命)が1イーグル、2バーディー、2ボギーの69で回り、通算9アンダー、204で単独首位に浮上した。メジャー初制覇を目指す勝は、5番パー5で第2打をグリーン手前ピンまで約8メートルに寄せ、そこから58度ウエッジでチップインイーグル。8番でボギーをたたき、前半を35で折り返すと、後半は2バーディー、1ボギー。17番でボギーをたたいた後の最終18番で、またも58度でチップインバーディーを奪う勝負強さで単独首位に浮上した。

「イーグルがあったり、難しいホールがたくさんあった中で非常に成長を感じた1日でした。今までなら、ここで崩れていたというところも切りかえてできた」と満足そうに振り返った。5番のイーグルの場面では、ボールを上げて攻める58度か転がす50度か迷ったが、練習でうまくいっていた58度を選択。「本当にいい具合にクラブも抜けて、スピンも効いて。あのアプローチは自信になった」と手応えを口にした。

アマチュアながらツアーで優勝し2勝目を目指して迎えた6年前の日本女子オープンは11位で終え「すごく悔しかった」という。高3の翌年は予選落ちし、プロになってからもなかなか上位で戦うこともなかった。「悔しい思いをしているし、正直勝ちたい」とこの大会への思いは強い。最終組で迎える最終日へ「最終日なのでピンの位置がちょっと優しくなるかもしれないし、そうなれば伸ばし合いになるので、私もアンダーで回れるよう、キャディーさんと相談しながらやりたい」と話していた。