初優勝を狙う杉山知靖(28=レイクウッドコーポレーション)が9バーディー、ノーボギーで大会レコードに並ぶ62で回り、通算14アンダーで暫定ながら単独首位に立っている。

序盤の2番で1・5メートルを沈めて勢いに乗り、3つ伸ばして後半へ。10番ではグリーン手前10ヤードから第3打をそのまま決めるチップインバーディー。「ティーショットがすごく安定していた」とその後もフェアウエーから正確なショットで次々とピンを攻め、12、13番でも連続バーディーを奪った。終盤も勢いは衰えず、16番からは3連続バーディー締め。初ラウンドのコースながら17番もチップインバーディーとしており「楽しかったです。運もありました。所属しているコースに雰囲気が似ていたので、リラックスして回れました」と笑顔で振り返った。

地元の神奈川・大磯町にあるレイクウッドGC所属の28歳。7月には国内下部ツアー、「Abema TVツアー」のプレーヤーズ・チャンピオンシップ・チャレンジで優勝。手応えをつかみつつある中で、自己ベストスコアでレギュラーツアー初優勝にも大きく近づいている。レイクウッドGCでは社員プロとして活動しており、普段はコースで練習する傍ら、会員とのラウンドやコースへのアドバイスなども行う。「バンカーの砂の量や練習場のボールのさじ加減とか、細かい部分ですね」。

大会会場でも「レストランのホールは何人で回してるのかなとか」と運営視点で見てしまうこともあると笑う。今回の袖ケ浦CC袖ケ浦についても「清潔感がありますね。コースも木の根っこの部分が管理されていて、林に入れても打ちやすくなっている。スタート前にスタッフさんがバンカーを手慣らししていたし、ものすごく管理されているんだなと思いました」と分析結果を明かした。

好調の要因には、偉大な先輩からのアドバイスも役立っている。普段は宿舎に戻ってもヤーデージブックを見ながら予習復習を繰り返すなど「ゴルフでいっぱいいっぱいになっていた」。そんな中、2週前に同じトレーナーにかかるなどして親交のある片山晋呉から「ゴルフに向き合いすぎているから、いったんやめてみたら」とオンオフの切り替えについて助言された。以降は宿舎での過ごし方を見直し「テレビを見たり、ゆっくりお風呂につかったりしています」。その効果はすぐに発揮され、この日は自己ベストを更新。下部ツアーに続く優勝も視野に入る位置につけている。

最終日は最終組でプレーすることが濃厚。杉山は「明日も今日と同じように平常心で、1打1打集中して頑張りたい」と意気込んだ。【松尾幸之介】