プロ5年目の亀代順哉(26=フリー)がまさかの「8」をたたき、通算9アンダーの2打差6位から同6アンダーの12打差22位に後退、V戦線から脱落した。

悪夢は9番パー4で訪れた。356ヤードの短いミドルで、前日は第1打でアイアンを握ったが、この日はドライバーを選択。ところが、右サイドで密集する竹林に打ち込み、2打目で出ず、3打目は空振り、4打目で何とか脱出したものの、5打目は木がスタイミーで後方のラフに戻し、6オン2パットとなった。

第2打をあきらめ、アンプレアブルを宣言してティーグラウンドから第3打を打つ選択もあった。結果的に強攻策が裏目に出たことを「(竹林の中で)かすかなスペースがあって“いけるかな”という気持ちで。ギャンブルみたいなところもありました」と振り返る。

後半15番パー4でセカンドショット・イーグル、15番でバーディーと一時は巻き返したが、上がり2ホールでボギー、ダブルボギー。結局74で3つスコアを落とした。現在賞金ランク68位。来季シード圏内の65位は目前なだけに、痛恨のトラブル。最終日に向けて「もうやるしかない」と気持ちを切り替えていた。【加藤裕一】