ツアー通算5勝のショーン・ノリス(39=南アフリカ)が日本オープン初優勝に王手をかけた。首位タイから出て、7バーディー、ボギーなしの64で通算18アンダーまでスコアを伸ばし、2位に5打差をつけた。

188センチ、100キロの巨漢プロはキャディーの弟カイルと練ったゲームプランを遂行。前半は5番から4連続バーディー。中身は8メートルを沈めたり、チップインしたり、ピン80センチ、1・2メートルとショットで奪ったりと多彩だった。一方で1番は手前ピンに対し、グリーン奥エッジから20ヤード以上を長尺パターで寄せ、11番は花道から9番アイアンのランニングアプローチでパーをセーブした。「すべてがうまくはまってくれた。本当は8打差ぐらいつけたかった」と喜んだ。

日本オープンの最多アンダーパー優勝は、94年大会(四日市CC、パー72)で尾崎将司が記録した通算18アンダー。最終日に1つでもスコアを伸ばして優勝すれば新記録だ。「ナショナルオープンというのは、どの国のものでもスペシャル。最終日も自分で決めたゲームプランをやるだけだよ」。毎年、母国の南アフリカオープンに出場する男は雑念を持たず、日本ツアーのビッグタイトルを手にすることだけ考えている。【加藤裕一】

〈15番のダブルボギーが響き、首位発進から7打差4位に後退した池田〉開き直るしかない。全ホールでバーディーを取る気持ちで、ギャラリーが沸いてくれるような18ホールにしたい。