世界アマチュアランク1位中島啓太(21=日体大3年)が、世界ランク3位コリン・モリカワ(24)に“弟子入り”するプランが浮上した。日本開催の米ツアー・ZOZO選手権(21日開幕、千葉)練習ラウンドを一緒に行う話が進行中で、今大会68位に終わった新星は実現を心待ちにしている。ショーン・ノリス(39=南アフリカ)が大会最多アンダーパー新記録の通算19アンダーで優勝。東北福祉大4年の米沢蓮(22)が38位でローアマに輝いた。

   ◇   ◇

メジャー2勝のモリカワを間近で体感できる-。ZOZO選手権で練習ラウンドが実現すれば…。中島は「コリン選手の全英オープンの優勝スピーチにすごく感動しました。ああいう話ができる人と、少しでもコミュニケーションをとりたい」と笑顔を見せた。

モリカワは昨年の全米プロ選手権を制し、7月には中島がメジャーで「最も興味がある」という全英オープンも制した。中島はアマ世界一の称号「マーク・マコーマックメダル」を受けたことで来年の全米、全英出場権を手にしており「来年の最大の目標は全英ローアマ」に掲げる。憧れの舞台で頂点に立った男から、多くを学ぶ機会になる。

またZOZO選手権のキャディーは、日体大の1年先輩で石川遼の弟航に頼む。「僕と性格が似てるからやりやすい」と気心が知れたタッグに期待が膨らむ。

中島はこの日、76と崩れ、通算6オーバーの68位に終わり、ローアマを逃した。「結果がすごくひどいので悔しいですけど、腰が悪い中、最後までプレーができました。たくさんの方の支えがあればこそです」。来春のマスターズ出場がかかるアジア・パシフィック選手権(11月3日開幕、UAE)へ、経験と調整を重ねていく。【加藤裕一】