賞金ランク2位小祝さくら(23=ニトリ)が首位と6打差22位で折り返した。前半途中で1オーバーと予選落ちの危機に陥ったが、後半の4バーディーで71として通算2アンダー。11位につける賞金1位稲見萌寧(22)とは残り6戦で約3987万円差だが、優勝3600万円と高額賞金大会に勝てば流れは変わる。逆転女王へ、残り2日で巻き返す。ささきしょうこ(25)が通算8アンダーで首位を守った。

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ショットが切れれば、小祝は生き返る。前半アウトで2つスコアを落としたが、インは10番の5メートルを皮切りに、12番で3メートル、14番で2メートル、16番で1メートルのチャンスを作って、バーディーを奪った。「ボギーはパット、バンカー、アプローチで…もったいないのばかり。ショットは途中から良くなったので、それを維持したい」。大きな目標に向け、踏ん張った。

小祝は今季賞金約1億7462万円で賞金ランク2位。約2億1449万円を稼ぎ1位を走る稲見との差は約3987万円。残り6戦で確かに大きい。しかし、今大会V賞金は3600万円。破格の5400万円というアース・モンダミンカップに次ぎ、日本女子プロ選手権を並ぶ2番目の高額賞金だ。優勝となれば、現在11位の稲見が単独2位の1760万円を手にしても、残り5戦で約2147万円差に接近する。

小祝は「残り2日で6打差は調子が良ければ、全然わからないと思います」と話した。調子は良くない。スランプは9月初旬ゴルフ5レディースから「始まった」と言い、以降7戦はトップ10なしで予選落ち2回。「まだ、いつおかしくなるかわからない」と不安を口にしながらも、復活に執念を燃やす。【加藤裕一】