今季残り3戦で初の賞金女王を目指す、現在ランキング1位の稲見萌寧(22=都築電気)が、3位と好発進した。3連続を含む5バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの70で回り、2アンダーで首位と2打差。約397万円差で賞金ランキング2位の古江彩佳(21=富士通)も、2バーディー、2ボギーの72、イーブンパーで11位と逆転圏内につけた。68の上田桃子と青木瀬令奈が首位に立った。

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賞金ランキング1位の稲見萌寧(22)が後半だけで4つ伸ばし、首位と2打差の2アンダーで優勝争いに名乗りを上げた。前半は2つ落としたが、後半開始早々に3連続バーディー。10番パー4は第2打を70センチ、12番パー3はティーショットを50センチにつけた。最大瞬間風速16・8メートルの強風の中でも、ショットの正確性は健在だった。2、3週前に欠場や棄権する要因となった腰痛は「普通に振れていない状態」ながら、痛み止め薬を飲んで奮起。「この中でアンダーで上がれてよかった」と、うなずいた。

 

<前日11日に左足の指を骨折した辻村コーチがキャディーを務めて首位に立った上田桃子>階段を踏み外したらしく、足の指の骨を2本折って…。でもラウンド後は「いいゴルフをしたから(骨が)くっついたよ」と言ってくれた。無理させないよう良いゴルフをしたい。<4バーディー、ボギーなしで首位に立った今季1勝の青木瀬令奈>今季中に、もう1勝したいと思っていて「今週勝たないと後がない」という気持ちでやりたい。