今大会最終日翌日の15日に23歳の誕生日を迎える渋野日向子(22=サントリー)は、32位から出たものの、スコアを崩して予選落ちした。

同組は堀奈津佳と、初めて一緒に回るツアー通算50勝の不動裕理。2バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの75で回り、通算6オーバーとした。上がり2ホールで3つも落とす痛恨の展開だった。来季の米ツアー出場権をかけた予選会に備え、今季の国内ツアーは次戦の大王製紙エリエール・レディース(18~21日、愛媛)が最終戦。予選落ちの可能性が高まるスコアでホールアウトし、課題山積を強調していた。

前半は4番パー4で、第2打をグリーン右のラフに打ち込み、第3打のアプローチを寄せられず、ボギーが先行した。それでも直後の5番パー5でバウンスバック。花道からの第3打を40センチにピタリと寄せ、今大会初のバーディーを奪った。だが7番パー3でティーショットをグリーン左のラフに打ち込むと、第2打のアプローチをミスヒット。ピンを3メートルオーバーし、パーパットを決められずに2つ目のボギーを喫し、1つ落として折り返した。

後半は16番パー4で、第2打を2メートルにつけてバーディーを奪い、スタート時点と同じ3オーバーに戻した。だが17番パー3で、第2打をバンカーに入れるなどしてボギーとすると、最終18番パー4はダブルボギー。第3打のアプローチを寄せきれず、カラーからパターで3打を要した。

ホールアウト後は「今日もパターが入らず、の1日でした。何せラインを読めていない」と、悔しさを押し殺し、自虐的に話した。自己評価を問われると「評価する必要もないぐらい、情けないラウンドだったと思う」と話した。国内最終戦の次戦に向けては「全てどうにかしないといけない。なんとか来週の試合に間に合うように頑張りたいと思います」と、巻き返しを誓った。

その中でも、初めて一緒に回った不動から学ぶことは多かったという。「(不動は)ステディーなゴルフというか、1つ奥に外してしまいましたけど、それ以外、ミス少なく回られていた。アイアンの距離感の精度は、やっぱりすごいんだなと感じた。パッティングも、下りのラインを合わせるタッチの出し方が、さすが永久シードを持たれている方だなと、グリーン上でも、それ以外でも、本当に全部で見せていただいたなと思う」と、感銘を受けた様子だった。特に参考になったのは「1番はパッティングですね」という。その理由については「“お先に”が打てるところ。パターで自分にストレスをかけないところに、違いを感じた」と続けた。

22歳最後の試合が予選落ち。「締め方としては最悪だったけど、いくらでも変われるし、伸びしろもあるなと感じる1年間だった。前と一緒ですけど、これからは、変わることを恐れないように、前を向いてやっていきたい」と話した。