国内女子ゴルフツアーの大王製紙エリエールレディースが18日、愛媛・エリエールGC松山(6545ヤード、パー71)で開幕する。米ツアー最終予選会(Qシリーズ)出場前の“国内最終戦”となる渋野日向子(23=サントリー)は17日、プロアマ戦に出場した。

渋野は「最後という実感がなくて、また来週も試合に出る感じ」と話した。来季の米ツアー参戦をかけた戦いを目前に控えた感覚がない。同予選会は米アリゾナ州のロバート・トレント・ジョーンズゴルフトレイルで12月2~5日と9~12日に計8ラウンド、3コースを使って行われる。

回ったこともなければ、事前に仕入れた情報も「全くない。とりあえず行ってみてという感じです」と笑う。3コースを回るため、早めの現地入りを計画しており、来週前半には渡米するつもりだ。

異国での挑戦前、最後の実戦へ。前週伊藤園レディースは、復活優勝を飾ったスタンレーレディース後出場5戦で2度目の予選落ち。ただ、その5戦には三菱電機レディースの優勝もあり、直近6戦で優勝2度、予選落ち2度。ジェットコースターのような状態に「う~ん(技術的な)ベースができているとはまだまだ言えません」とこぼすが、表情は明るい。取り組んできたショットの精度の向上に「ちょっとずつだけど、ものにできているかな」と一定の手応えはある。

15日に23歳になった。「22歳で変化を恐れず、取り組んできたものを、もっともっと積み上げていきたい」。誕生日は岡山の実家で家族と過ごした。今週は有観客大会。「地元に近いので(知人や家族で)見に来てくれる人もいる。その前でいいゴルフがしたいです」と気合を入れた。【加藤裕一】