国内女子ゴルフツアーの今季最終戦で国内メジャー、JLPGAツアー選手権リコー杯(25日開幕)に、昨年優勝のディフェンディングチャンピオンとして臨む原英莉花(22=日本通運)が23日、会場の宮崎CCで調整を行った。

「14ホールぐらい」を歩いて回りながら、主にグリーン周りを確認する変則的なラウンド。前日22日に宮崎入りし、この日が会場での最初の練習となったが「すごい風が強くて、気温も下がっていて、昨年とはまた違う印象。グリーンが昨年よりも硬いような気がして、やっぱり難しいなという印象がありました」と、難コースへの警戒心を示した。

原は前日21日まで行われた、大王製紙エリエール・レディースで約1年ぶりに優勝したばかり。優勝会見では禁酒生活を送っていたことを明かすと同時に、宮崎での解禁も宣言していた。この日は、宮崎での前夜の飲食について問われ「地鶏とお酒を少し。おいしかったです。ハイボールを飲みました」と話して笑顔。関係者に祝福されながら、勝利の美酒を堪能しつつ、連覇への景気付けを行ったことを明かした。

昨年と統合された今季としては、今大会で国内メジャー3勝目を目指すことになる。昨年の日本女子オープンと今大会に続き、同一シーズンで国内メジャー3勝なら、7年シードを得られる。「シードはたくさんあった方が、心の支えになる。この最終戦は、限られた選手しか出られないということで魅力的」と、気持ちを高めていた。

ただ、年間を通じて悩まされている腰痛については「あまり良くないです」と、状態が思わしくないことも明かした。優勝翌日にあたる前日22日は、横浜市内で、ハリや超音波などで治療を受けた。「ちょっとはマシになったかな。でも痛いです」と話し、痛み止めを服用していることも告白。施術者から原因は「疲労」と言われたという。

それでも自身初の大会連覇と2戦連続優勝がかかる最終戦へ「昨年、ここで勝って、自分の中で大きな1勝だったと思うので、今年も難しいコースを攻略して、いい戦いができるように頑張りたいと思います」と、連覇への意気込みを示していた。