初の賞金女王に輝いた稲見萌寧(22=都築電気)は会見を行い、今年の漢字一文字に「完」を挙げた。主な一問一答は以下の通り。

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-長かったシーズンを振り返って

「開幕戦から出場するのは今年が初めて。例年より試合数が多かったので、疲労感でいっぱいです」

-今日のラウンドは

「しんどかった1日。出入りが激しいというか、自分の中でパターがもったいなかった場面がたくさんあって。後半で何とか耐えることできた。最後3ホールはめちゃくちゃ頑張った感じでした」

-18番を終えた時の心境は

「最低限の仕事をした感じでした」

-オフはどう過ごす

「トレーニングと練習で、さらにパワーアップできるように頑張ります」

-賞金女王を取ったからぜいたくしようという考えはない

「今夜、ご飯をいっぱい食べます。2軒は行くと思う。ハシゴして。締めにうどんは食べます」

-今季9勝。優勝争いの常連となって、環境が変わったシーズンだった

「勝つからこそ、より一層パワーアップできる。プレッシャーをかけてもらって、どんどん乗り越えようとしたのが、いい経験になった。五輪の時に乗り越えたからこそ、その後勝てたり、賞金女王になれたのかな」

-賞金女王、五輪代表争いもそうだが、古江さんとずっと競ってきた

「仲がいい選手だし、1個下だけど、なんでこんなに安定して強くてうまいのかと尊敬している部分がある。これからも競って戦っていただければ」

-今年を漢字1文字で表してください

「『完』です。完結もあるし、最後までやりきったというのもあるし、自分の目標を何個も達成できた。よくできました、という漢字です」

-今年の活躍に点数をつけてください

「五輪でメダルを取れて、メジャー優勝できて、複数優勝できて、賞金女王も取れた。自分の中で100点だと思う」

-極めたいことは

「どれも完璧ではない。すべてにおいて完璧を目指して、最強のプロゴルファーになれるよう、極めていきたい。大きな目標は永久シード。ぶれないです」

-来年の目標は

「毎年、1年に1勝することがずっと目標にある。まず1勝したい」

-来年の米ツアー参戦は

「フル参戦はないです。スポットですね。隔離が厳しいと思うので、それがなくなったら、どうするか考えます」

-東京五輪で銀メダルを取り、変わったことは

「メダルを取った力は偉大なんだなと感じた。ジュニアファンが増えてくれたのが1番うれしいです」

-腰痛を抱えている。どのような治療を

「特別なことは何もしたことがなくて、今はケアしないで、ずっと湯たんぽで温めているだけ。今後、姿勢を改善してトレーニングを頑張って万全の体調にして、来年を迎えたい」

-賞金女王を意識したのはいつごろ

「実は私、小学生の時から、賞金女王になるのが夢とか、1回も考えたことなかった。永久シードを取りたいというのはあったけど。今年これだけ勝てたり上位に入ったりしたので、今年から意識した。そのために目の前の試合を必死で頑張っていた感じです」

-賞金女王をかけた最終戦で、今日は順位を意識しながら回った

「途中まで意識してなかったけど、昨日か一昨日かに、私が単独14位以下だと(古江が)単独2位でもひっくり返ると知って、今日の後半はずっと気にしてました。タイミングがあったらボードを見て。上がった後、そわそわしてました。最後の最後まで分からないと思っていたので。ずっと気にしながら待っていた感じです」

-上が黄金世代、下がプラチナ世代とあって、以前「私がダイヤモンドになる」と言っていた

「1回ダイヤモンドになっても意味がない。ずっとダイヤモンドで輝き続けたいと思うので、引き続き頑張りたい」