ツアー13勝の成田美寿々(29=フリー)は、最終日に4バーディー、1ボギーの69と意地を見せたが、通算6オーバーの54位で来季前半戦の出場権をつかむことはできなかった。

コロナ禍の影響が出た昨年に調子を崩し、今年は腰痛にも苦しんだ。「すべては第3日(78)だったかな。最終日にようやく60台をだしたのは、とりあえず良かったけど」と言葉少なに振り返った。結果については「言い訳はない。しっかり4日間のうちに自分の調子を持ってこれなかったのは自分のせい。ちょっと残念だな」と話した。

ファイナルQTは10年ぶりの出場。「2度と帰ってきたくない舞台だったけど、10年ぶりに出て違ったゴルフの難しさを感じた」という。今後に向けては「(課題は)終わったばかりで何も考えたくないが、すべてが足りない。すべてにおいて自分の力がかなり下になってしまっている。来季はルーキーになったつもりで、一から出直したい」と巻き返しを誓った。

◆QT(クオリファイング・トーナメント=予選会) 賞金シード権を持たない選手に翌年度のツアー優先出場順位を決める大会。第1、ファイナルの2ステージで行われ、今QTの30位ぐらいまでが前半戦のほぼすべての試合の出場権を得られる。35~40位ぐらいまでもある程度の試合に出場できる。ファイナル出場資格は第1ステージからの進出者や、今季シード権を獲得できなかった選手、プロテスト1位合格者、下部ツアー優勝者や同ツアー賞金ランク上位などで、今回の出場者は96人。