日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は24日、来季国内女子ツアーの日程を発表した。現時点でレギュラーツアーは、今年と同じ38試合。賞金総額は約43億円を予定しており、3月3日開幕のダイキン・オーキッド・レディース(沖縄)から始まる。今年は東京オリンピック(五輪)と日程が重なる関係で休止していた北海道meijiカップ(8月5日開幕、北海道)が再開される。

GMOインターネットグループの熊谷正寿代表が今月、ツイッターで「来年の主催は正式に辞退しました」と記し、今年は7月に実施していた同社主催のGMO&サマンサ・カップは、正式に開催されないことが発表された。同大会は今年、大会をインターネットで無料中継し好評だったという。だが来季からインターネット中継を有料のみとするJLPGAの方針に反発する形での主催辞退となった。

JLPGAの小林浩美会長は、同社の取締役も出席する説明会などで、事前に説明していたとした上で「JLPGAツアーでは、2022年より全ての公認競技における放映権は、当協会に帰属する運びとなりました。よって、全ての公認競技において、地上波放送、BS放送、CS放送、インターネット配信を行う場合には、当協会の許諾が必要となります」と、あらためて話した。

ただテレビ中継については、22年は「従来通り、大会主催者様のご意向にそって行う予定です」と、地上波などで無料で視聴できると説明した。無料で視聴できる可能性のあるテレビ中継と、有料となるインターネット中継が入り交じることについては「優勝争いを18ホール見たい方などとの住み分け」と、ゴルフへの興味を持ってもらうための層に向けたものと、専門的に視聴する層に向けたものとの、ダブルスタンダードを強調していた。

一方で、23年以降のテレビ視聴環境や、来季の有料インターネット中継を、どの媒体で放送するかなどは未定としていた。