松山英樹(29=LEXUS)がアジア人最多8勝目へ、好位置で最終日に臨む。5位から出て7バーディー、ノーボギーの63で回り、通算16アンダーで首位に2打差の単独2位につけた。13年以来2度目の優勝を目指すラッセル・ヘンリー(米国)が18アンダーで首位。

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過去トップ10入りすらない苦手のコースで、松山が日に日に順位を上げてきた。5位から出て7バーディー、ノーボギー。フェアウエーを外したのは2度、パッティングも総パット数24と、ショットもパットも安定のプレーで、首位と2打差の単独2位。アジア人最多8勝目へチャンスが大きく広がった。

7つ伸ばした松山だが、表情は複雑だ。「昨日までとあまり変わらない。昨日終わった後の練習では状態が上がりそうだったが、今朝の練習ですごく悪かったので」と打ち明けた。自分が求める感覚と、結果とのズレに戸惑った。

プレー中には右股関節を気にする場面もあったが、スコアをまとめた。「苦手なコース」というワイアラエCCを克服し、通算8勝目が見えてきた。昨年のZOZOチャンピオンシップで今季初勝利と通算7勝目を挙げた際、「アジア人の最多が崔京周(韓国)の8勝。丸山(茂樹)さんから早く抜くように言われているので、早く並ぶように頑張りたい」と話していた。

最終日は、13年以来の2勝をねらうR・ヘンリーとの一騎打ちの様相。アジア人初のマスターズ制覇に続き、新たな記録を打ち立てる。