7位から出た笹生優花(20=ICTSI)は、5バーディー、1ボギーの68で回り、通算10アンダー、206で首位と3打差の5位に浮上した。

序盤の2番パー5で第3打をピン左3メートルにつけバーディー。7番パー4では第2打をピン右2メートルにつけ2つ目のバーディーを奪った。さらに9番パー5でもバーディーを奪い、前半で3つ伸ばした。

後半は13番パー3でこの日初めてのボギーをたたいた。それでも15番パー5では2オンに成功。イーグルパットは外したが、楽々バーディー。続く16番パー4でも、第2打をピン奥1・5メートルにつけ連続バーディーで10アンダーまで伸ばした。17番パー3ではティーショットをグリーン右の深いラフに落とし、アプローチもピンを5メートルオーバー。この日最大のピンチも、長いパットを見事に決めスーパーパーセーブ。18番もパーで終え、スコアを4つ伸ばし、10アンダーに乗せて競技を終えた。

前日は後半にパッティングのリズムを崩したが、競技終了後の練習でしっかり修正。雨で気温も12度と、前日より10度以上寒い中でショットにパットもかみ合い、コース上では終始笑顔で安定感のあるプレーを見せた。「パターも昨日、一昨日より良かったので、それがスコアにつながったんじゃないかと思います。本当にパターが入ってくれた」と笑顔で振り返った。パターの調子を取り戻したことについては「3日間も回っているので、グリーンのスピードだったりとか分かってきたんじゃないかと思います」と話した。

この日は、ナックルボールを武器にレッドソックスなどで200勝を挙げたティム・ウェイクフィールド氏(55)、レンジャーズなどで活躍した元捕手のA・J・ピアジンスキー氏(45)とともに回った。「本当に飛ぶので、自分も負けないように頑張ったんですけど、当たると超飛んだので何ホールか負けました」と飛ばし屋の意地ものぞかせた。

米ツアー2勝目のかかる最終日に向けては「明日も楽しんでできれば」と話していた。