九州運動記者クラブのゴルフ分科会が昨シーズン活躍した九州・沖縄出身の選手に贈る「グリーンハット賞」の授賞式が26日行われ、プロの部は昨年11月の国内メジャー「ツアー選手権リコー杯」でプロ初優勝を飾った三ケ島かな(25=ランテック)が初受賞となった。アマの部は該当者なし。

リモート会見となった三ケ島は、オフでちょっぴり伸びた髪をなびかせ緊張した面持ちで登場した。今季の目標について「去年のリコー杯の1勝にとどまらず、複数回優勝したい」と抱負を口にした。

20~21年の賞金獲得額は18位、トップ10入りは9回だった。「ビッグトーナメントでどれだけ勝負できるかどうか。技術的にはプロなので同じレベル」と今季、上位進出のキーポイントをあげた。

年明けは、DeNA山崎康晃投手らと神奈川・厚木で自主トレを行い筋力強化に取り組んでいる。

初戦は3月に沖縄で開催予定のダイキンオーキッドレディス。「(パーオン率など各部門の成績も)昨シーズンより上にいければ。全体的に上にいければいいなあと思っている」。キャリアハイを掲げる三ケ島が、大ブレークの予感を漂わせた。

◆三ケ島かな(みかしま・かな)1996年(平8)7月13日、福岡県生まれ。父親の影響で10歳からゴルフを始める。09年、九州ジュニアゴルフ選手権女子12~14歳の部で優勝。12年地元のゴルフ強豪校沖学園に進学。13年九州高校ゴルフ選手権春季大会個人の部で優勝。翌14年に同大会で個人、団体の2冠に。18年プロテストに合格。21年国内メジャーのツアー選手権リコー杯では2位小祝さくらに4打差の通算11アンダーで涙のプロ初優勝。20~21年度の賞金獲得額は8906万6929円で18位。164センチ、血液型AB。