笹生優花(20=ICTSI)は1打届かず予選落ちした。115位から出て6バーディー、1ボギーの67と伸ばしたが、通算イーブンの74位でカットラインに1打足りなかった。昨年6月の全米女子オープン優勝後初の予選落ちとなった。首位から出た畑岡奈紗は4アンダーでトップと9打差の28位に後退した。古江彩佳は2アンダーで34位から45位に順位を下げた。

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風に苦しんだ前日とは対照的に笹生が猛チャージを見せた。

前半は4番パー4、5番パー5と8番パー4でバーディー。後半も13番パー4、第1日に8をたたいた16番パー4と18番パー5、計6つのバーディーを奪った。だが、2メートルのパーパットを外した17番のボギーが響いて予選通過に1打足りなかった。

昨年6月に全米女子オープンで米ツアー初勝利を挙げて以来続いていた連続の予選通過は13試合で途切れた。「(カットラインは)ボードがないから分からなかった。そこは考えてもしょうがないので、自分のプレーに集中した。パターも入ってくれて、ショットも安定していたので見たとおりの結果だと思います」と、さばさばとした表情で話した。

米ツアー本格参戦で開幕戦から2試合連続トップ10入り。3戦目は決勝進出はならなかったが、第1日の77の大たたきから6バーディー、1ボギーのカムバックで底力を見せつけた。3週間空いて次戦はシンガポールでのHSBCチャンピオンズ。フィリピン生まれの笹生にとってはホームに近いコースで米ツアー2勝目に挑む。