大学ゴルフ界の強豪・大阪学院大ゴルフ部とメカトロ技術商社・芳賀電機が17日、大阪・吹田市の同社本社で会見し、サポーター契約を結ぶことを発表した。22年1月のアマチュア資格改訂後、国内の大学ゴルフ部が一般企業とスポンサー契約を結ぶのは初めて。期限は4月1日からの3年間。同じ大阪・吹田市に拠点を置く縁から始まったバックアップを、大院大は遠征費などに活用する予定だ。

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トップアマが金銭的な援助を受け、より高いステージへ-。ゴルフの総本山・R&Aと全米ゴルフ協会(USGA)が踏み切った改革は22年1月から始まり、個人では日体大の中島啓太らが契約を結んでいるが、国内の大学では大院大が初。

大院大の白井義雄部長は「選手は今まで以上に努力しないといけない。“吹田から世界へ”羽ばたく選手を、五輪で金メダルをとれる選手を育成できるように頑張りたい」と話した。

芳賀電機の芳賀清社長は「吹田に拠点を置いて48年、社会貢献活動はあっても大学サポートは初めて。ロゴを背負ってもらうにふさわしい企業でありたい。世界に羽ばたく選手を育てていただきたい」と語った。

今回のタイアップは大院大のキャンパス、芳賀電機の社屋が同じ吹田市にある縁から持ち上がった。契約期間は3年間で、遠征費などに活用し、選手はキャップに芳賀電機のロゴを付ける。芳賀電機は広告効果に加え、契約が社員の刺激になることを期待する。

大院大の大橋浩太朗副主将(3年)は「まだ実感はないですが、僕たちは周囲の支えがあってこそ活動できることを頭に置いて、より一層上位を目指すようにしたいです」。団体戦、個人戦で日本一を狙う力に変える。【加藤裕一】

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◆大阪学院大学 1940年(昭15)創立の関西簿記研究所を前身に、63年から大院大に。所在地は大阪府吹田市岸部南2丁目36の1。ゴルフ部は67年創部で15、16年信夫杯日本大学対抗戦、19年全国大学対抗戦優勝、関西大学1部リーグは22連覇中。プロ転向した主なOBにツアー2勝の木下稜介、亀代順哉、大堀裕次郎、長谷川祥平ら。

◆芳賀電機株式会社 1934年(昭9)に芳賀商店として創業。「お客様のお役に立つ」がモットーのメカトロ技術商社。エンジニアリング事業を展開し、メーカー機能を生かした独自のソリューションを提供。環境製品にも注力し、再生可能エネルギー関連製品、省エネ空調設備、LED照明などの製品を提案、販売、設置に取り組む。所在地は大阪府吹田市江坂町1丁目21の7。