米ツアー本格デビュー戦となった渋野日向子(23=サントリー)は4バーディー、6ボギー、1ダブルボギーの76で回り、60位と出遅れた。パットに苦しみ、特に後半は出入りの激しいゴルフを展開。ほろ苦い米ツアールーキーシーズン初日となった。笹生優花が1イーグル、1バーディー、2ボギー、上田桃子が3バーディー、2ボギーの71で29位。畑岡奈紗と古江彩佳は72で37位となった。

   ◇   ◇   ◇

【関連記事】鶴岡果恋、佐藤心結、佐久間朱莉ら/女子プロ第1日写真特集

波に乗りきれなかった。渋野は前半は1オーバーで折り返したが、後半に入って徐々に調子を落とした。最初の10番パー4でボギー。12番パー4、13番パー5で連続ボギー。後半でバーディーを2つ取ったが、最終18番パー4も第3打のバンカーショットを寄せきれず、ボギーとした。3パットが3回。球がカップに何度かはじかれるなど、特にパットに苦しんだ。

「ロングパットで全然距離感が合っていなかったですし、短いパットもかすりもしないのが多かった。パターでかなり苦戦してしまった。そこはすごく悔しかったです」と振り返った。そして「いい流れになかなか乗れないような感じだった。もう少し練習が必要、という内容でした」と唇をかみしめた。

待ちに待った米ツアーデビュー戦だった。米ツアーとしては今季4戦目。スポンサー推薦で出場した。昨年12月のLPGA最終予選会で、ツアーに常時出場可能な目安の20位に滑り込んだ。出場枠が空けば出場できるウエイティングだったこともあり、米国内で行われた開幕から3戦は待機を見送った。今大会直前の2月末まで国内で調整した。

世界5位の金世■(火ヘンに英)(韓国)と同7位のミンジ・リー(オーストラリア)と同組。米ツアールーキーながら注目度は高かった。前半はカメラに手を振ったり、時々しぶこスマイルも見られた。後半は首をかしげたり、硬い表情が多かった。

昨年の大会では、出場者69人中67位に終わった。今年は初日を終えた時点で65人中60位で、首位に9打差。大会に予選カットはなく、4日間出場できるが、今年も厳しい滑り出しとなった。「今日も悔しいゴルフをしてしまったので、明日はもっとバーディーをいっぱい取れるように頑張りたいです」。巻き返しを誓った。