日本男子ツアー国内開幕戦・東建ホームメイト・カップ開幕前日の30日、昨季賞金ランク3位と躍進した木下稜介(30=ハートランド)が開催コースの三重・東建多度CC名古屋(7062ヤード、パー71)で最終調整を実施。「世界に出て行きたい」と今季の抱負を語った。

松山英樹、石川遼と同学年。昨季ツアー初優勝を含む2勝を挙げ、全英オープンでメジャー初出場も果たした。今年2、3月に中東、アジア遠征で3試合に出てサウジインターナショナル8位、インターナショナルシリーズ・タイランド5位と結果も残した。

「オフにアジアに行ったのは、先週の(WGCデルテクノロジーズ)マッチプレーと来週のマスターズに出たかったので」。

現在世界ランク76位。5月19~22日の全米プロ出場権はあるが、全米オープン(6月16~19日)は全米プロ前週に米国で地区予選に出て、全英オープン(7月14~17日)は開催前週までに世界60位以内に入り、出場権を手にしたい。

昨年12月23日、急性虫垂炎で救急搬送された。「手術か、薬で散らすか、最後まで迷った。手術をすると(米ツアー)ソニー・オープン(1月13~16日)に出られなかったので。でも“再発の可能性がある”と言われて」。なくなく手術を受け、生まれて初めてクリスマスを病院のベッドで過ごした。

今季の具体的な目標は「世界ランク50位以内入り」だ。メジャー出場権のボーダーとなる目安。「見える景色が変わってきた」という木下は「昨年、全英に出て、人生で1番多くのお客さんに囲まれたんです」。出場する試合は世界ランクへのポイントが発生する「20位以内」をマストとして、上位フィニッシュを続けたい。昨年に最終日最終組で優勝を逃した今大会も当然、優勝を目指す。