【ランチョミラージュ(米カリフォルニア州)3日=高田文太】21位から出た渋野日向子(23=サントリー)が、第2ラウンド(R)に続き、今大会2度目のベストスコアとなる66で4位に入った。

【一問一答】渋野日向子、悔しさ振り払い全力「頑張ってきて良かった」次戦ハワイは「いい状態で」>>

7バーディー、1ボギーと6つ伸ばし、通算10アンダー、278。4位はメジャーで自身2番目に並ぶ上位となった。来季シード権を争う「CMEグローブ・ポイントランキング」でも、前週の133位から39位に急浮上。収穫の多い大会となった。ジェニファー・カップチョ(米国)が初優勝を飾った。

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2度の3連続バーディーなど、ド派手な猛チャージで、渋野がメジャー3度目のトップ5入りを飾った。

2番パー5、第3打を1・5メートルにつけて奪った最初のバーディーで反撃開始。3番パー4はカラーからの8メートルをパターで沈め、勢いを加速させた。続く4番、さらに後半の10~12番はショットで伸ばし、14番は5メートルのパットを沈めるなど、ショットとパットがかみ合った。「昨日(第3ラウンド=R)はすごく悔しかったので最後は全力で頑張った。(4位は)すごくうれしい」と、声を弾ませた。

第2Rで66をマークし、単独首位に立った。だが第3Rは一転、77と大崩れして21位に後退。この日は前夜に「やけ食いした」と、宿泊先で牛タン焼き20枚、大盛りご飯などを平らげ、切り替えることに努めた。最終Rは優勝したカップチョを上回る、2度目ベストスコア。「何かしら1日はやらかす(笑い)。できれば3日で終わりたい。スコアがいい3日だけを選ぶ、みたいな」と、冗談を話すほど充実感に満ちていた。

優勝した19年AIG全英女子オープン、今大会と同じく4位だった20年全米女子オープンに続く、トップ5入りを飾った。距離が長く日本人選手が苦戦し続けた今大会では、87年5位の岡本綾子、01年2位と02年5位の福嶋晃子に次ぐ、3人目のトップ5入り。渋野自身、20年51位、21年予選落ち(72位)から飛躍的に順位を上げ「去年よりもすごく成長できた。こうしてスコアに表れると、頑張ってきてよかったなと思う」と、しみじみと語った。

来季のシード権を争うポイントレースで、前週から94ランク上昇の39位に急浮上した。今季終了時点で80位以内を目指す戦いでも、ポイントの高いメジャーの好成績は意味を持つ。さらにシーズン終盤でシード権獲得が確実となれば、出場試合の幅も広がる。渋野は「主にこっち(米ツアー)」と前置きした上で、「出られる試合は出たい」と年内の国内ツアー出場にも意欲を見せた。

米国での活躍で、国内のゴルフ人気も一段と高める存在へ。大舞台の強さを再び証明し、渋野が1段階上の存在感を発揮し始めた。

 

◆米女子ツアーのメジャー大会 今回のシェブロン選手権(旧ANAインスピレーション)を皮切りに、全米女子オープン(6月2日~5日・米ノースカロライナ州)、KPMG全米女子プロ選手権(6月23日~26日・米メリーランド州)、エビアン選手権(7月21日~24日・フランス)、AIG全英女子オープン(8月4日~7日・スコットランド)と続く。渋野は今季のメジャー初戦で4位に入り、19年の全英女子に続くメジャー制覇へ期待が膨らんだ。