国際スポーツ振興協会(ISPS)は5日、都内で会見を行い、プロテスト合格を目指す女子選手限定大会「ISPS ハンダ・プロテストの費用は腕で稼げ 女子トーナメント」(7月13~15日、茨城・太平洋クラブ大洗シャーウッドコース)を新規開催すると発表した。

対象は21年に実施された2回のプロテストに不合格だった選手。プロやアマチュアは参加できない。賞金総額は3000万円、優勝賞金は300万円。2~10位は200万円、予選落ちの選手にも5万円が支給される。プロを目指す選手にとっては破格の賞金となっている。

ISPS半田晴久会長は「プロテストに受かってないと、マンデー(主催者推薦選考会)にも出られない。志を持ち、プロを目指す選手を助けたい」などと開催趣旨を説明した。

今月開催の「ISPS HANDA 欧州・日本、とりあえず今年は日本トーナメント!」(21~24日、茨城・PGM石岡ゴルフクラブ)で、プロアマ戦の有観客開催や託児所設置などが発表された。

選手会会長の谷原秀人(43)の提案がきっかけで実現したもの。会見に出席した谷原は「プロに一番近づける場所は練習日。選手もリラックスしている。男子ゴルフのいいところも見えてくるのではと。託児所も海外では多い。遊びに来る感覚でどんどん来てもらいたい。いろいろアイデアを出しています」と説明した。

また、ISPSは今後、谷原のアイデアがきっかけの月間MVPの懸賞にも協力する予定で、詳細を検討しているとした。

谷原はロシアのウクライナ侵攻に関するゴルフ界の動きを聞かれる場面もあった。「悲劇というか、悲しい現実。選手会でもそのことを話し合っている」と明かした。「国内の被災地でもいろいろ活動しているが、ゴルフで何ができるか。選手会として、もっと練って、本当に必要なことをやっていければ」と話した。