女子ゴルフの国内メジャー今季初戦、ワールド・サロンパス・カップ(5~8日)に向けて、昨季賞金女王の稲見萌寧(22=Rakuten)が3日、会場の茨城GC西コースで調整した。

最終日の猛追で2位となった昨年大会は、同GCの東コースで実施。今年の西コースについては「グリーンが難しい。ショットの精度が求められる。東コースの方が距離は長い印象だけど、西コースは戦略性が必要」と、警戒心を強めていた。

昨年は初戦から6戦で3勝、8戦で4勝とスタートダッシュしたが、今年は前週まで9戦で2位が最高と、優勝はまだない。「今はあまり良い成績が出ていないので自信がなくなってきたり、守りに入りすぎている感じはある」と、わずかに表情を曇らせて話した。ただ、今季ずっと違和感を覚えていたという、特にスイングの際の体の動きが「ようやく安定しそうな感じではある。そこからちょっとずつ戻していって、ゴルフの感覚も戻っていってというと、はまるには夏ぐらいまでかかるのかなと感じている」と、復調気配を感じている。それだけに、焦らずに上位定着という、昨年のような状態を目指していくつもりだ。

復調を感じる要因として「去年のトレーナーさんに今週からお願いすることになって、少し気持ち的には楽になった。今年は(ケアしてもらえると)お願いできたので、少しずつ私のゴルフができそうな体になってくるなという雰囲気はあります」と明かした。肉体的なものだけではなく、失いかけていた自信を取り戻せる効果も大きそうだ。

また、昨年の自身を上回る、出場7戦で4勝というハイペースで優勝を重ねる西郷真央についても言及した。「本当にすごいなと思いますし、千葉の練習場でも一緒に練習したり、お買い物も何回か一緒にしたこともあったり、すごく慕ってくれている大学の後輩でもある。もともとゴルフの完成度もすごく高くて、意識が高かったので、1回勝ったら止まらないだろうなというのは、ずっと予想はしていました。なので、そんなに驚いてはいないという感じです」と、惜しみなく称賛した。