横峯さくら(36=エプソン)が、1イーグル、1バーディー、1ボギーの70で2アンダーと、好スコアでホールアウトした。ホールアウト時点で5位につけている。

アウトコースの前半9ホールは、全てパーで折り返した。後半に入ると10番パー4でイーグル。残り109ヤードのフェアウエーから、48度のウエッジで放った第2打が、ピン手前2メートルで着弾し、そのままカップインした。「ボールが消えたのは見えました。その後、奥のギャラリーの方が『入ったよ』と言うのが聞こえて。うれしかったです」。その後、12番パー5でも伸ばし、一時は3アンダーとしたが、16番パー4をボギーとして、9年ぶりに出場した今大会で、上々のスタートを切った。

この日はこどもの日。昨年2月に第1子の長男・桃琉(とうり)くんを出産した横峯は「こどもの日にいいプレーができてよかった」と笑顔を見せた。今大会は、都内に住む、キャディーを務める夫の森川陽太郎さんの両親に桃琉くんを預けて出場。愛息とは「本当はテレビ電話をしたいんですけど、せっかく(両親が近くにいないことを)忘れていたのに、思い出させちゃうと泣いてしまうので我慢しています」と、母の顔をのぞかせた。

最近、桃琉くんは、おもちゃのクラブも振るようになったとあって「優勝のモチベーションは高いです」と、14年の大王製紙エリエール・レディース以来、8年ぶりツアー通算24勝目、09年ツアー選手権リコー杯以来、13年ぶり国内メジャー3勝目を飾り“かっこいい母親”の姿を見せたい思いは強い。約1カ月前に米カリフォルニア州で行われたメジャー、シェブロン選手権では予選落ち。「海外メジャーではコテンパンにやられた。国内メジャーでは、いいスタートを切れたと思います」。こどもの日から始まり、母の日の8日に終わる今大会。家族愛の詰まった優勝を飾るつもりだ。