宮崎・日章学園高1年の谷口愛莉(16=宮崎国際)が、通算イーブンで「進化」を示した。OBプロの指導や、JGAナショナルチームメンバーの同校2年、荒木優奈(16=グリーンランドリゾート)らとのコース練習でレベル向上。西村優菜プロ(21)を目標に成長を重ねている。首位は、通算3アンダーで福岡・沖学園高1年の藤本愛菜(15=ミッションバレー)と荒木優。通算14オーバーまでの62人が12日の最終日に進んだ。

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谷口が、ミレニアム世代の西村プロに負けない、元気はつらつプレーで首位と3差3位。逆転V圏に踏ん張った。西村プロの立ち居振る舞いが好きだという。「いつも笑顔で応援したくなる。(自分も)応援されるプロになりたい」と谷口。157センチの小柄な体を躍動させた。

インスタート10番パー5で、100ヤードの3打目をPWでピンから50センチに寄せてバーディー発進。12番パー4で初のボギーも動じない。14番パー4で、140ヤードを7番アイアンで1メートルにつけてバーディーを取り返し、前半は1アンダーで折り返した。後半はボギー先行も、3バーディー、3ボギー72でしのぎ、2日連続イーブンにまとめた。

高校では、JGAナショナルチーム経験者、小浦プロのスイングアドバイスなどで、ドライバー平均飛距離は20ヤード伸びたという。週1回スポーツジムで行う筋力トレーニングも下半身強化に役立った。また、九州で唯一のナショナルチームメンバー、荒木ら強豪選手と頻繁にコース練習をこなして、技を吸収した。

将来は、高卒でのプロ入りも視野。「しっかり1つ1つの試合で上位に食い込めるよう、強い気持ちで行こうと思う」と飛躍を目指している。【菊川光一】

◆谷口愛莉(たにぐち・あいり)2006年(平18)4月14日、宮崎市生まれ。ゴルフはいとこの紹介で、檍(あおき)小2年から始める。日章学園中-日章学園高。小6で全国小学生ゴルフ大会35位タイ。中1で全国大会出場(団体戦)。ベストスコアは練習(宮崎・UMKカントリークラブ)の67。得意はドライバーで平均期距離230ヤード。157センチ。

○…荒木優が通算3アンダーで首位に浮上した。イーブンの4位からスタート。インスタートの前半から飛ばして6バーディー、3ボギー。この日の最少スコア69で、ナショナルチームメンバーの実力を発揮した。首位に並ぶ1学年下の藤本に対して「激アツですね。年下には負けたくない」。12日の最終日も猛チャージで突き放す。