56位から出た松山英樹(30=LEXUS)は、2バーディー、4ボギーの72と2つ落として回り、通算4オーバー、144でホールアウトした。ホールアウト時点で64位で予選通過は有力。8アンダーで並び、首位でラウンド中のウィル・ザラトリス(米国)とミト・ペレイラ(チリ)とは12打差となっている。

アウトコースの前半は、1番パー4でボギー発進となった。ティーショットを右ラフに入れると、第2打はグリーンに着弾したがオーバー。第3打のアプローチを1メートルにつけたが、パーパットを決めきれなかった。それでも3番パー4で最初のバーディー。残り151ヤード、フェアウエーからの第2打を50センチにピタリとつけて伸ばした。

さらに5番パー5では、4メートル余りのパットを決めて2つ目のバーディーを奪った。一時は通算1オーバーに伸ばしたが、直後の6番パー3でボギーをたたいた。ティーショットをグリーン左のバンカーに入れると、第2打はグリーンをオーバー。ピンまで7メートルの第3打は、わずかにチップインパーとはならなかった。スタート時点と同じスコアで折り返した。

後半もボギーからスコアが動く、苦しい展開となった。11番パー3で、ティーショットをグリーン右のバンカーに入れると、3メートルのパーパットを外した。その後はパーを拾い続けて粘った。14番パー3で4メートルのパーパットを決めると、ほおを膨らませて「フーッ」と大きく息を吐くなど、険しい場面もあった。

難度の高い16番パー4では、1・5メートルのパーパットを決めて笑顔。だが最終18番パー4はボギー締めとなった。第2打をグリーン奥のラフに入れ、難しい第3打のアプローチは4メートルまでしか寄せられなかった。パーパットは決められなかったが、カットライン上で第2ラウンドを終えた。

ホールアウト後は「いいショット、いいパットが、ともに1回ずつしかなかったので、まあ、この結果になっても仕方ないなという感じですね」と、淡々と振り返った。

それでも予選通過は有力で、カギとなった一打を問われると「14番のパーパットかなとは思います。あのパーパットが入ってくれたおかげで、余裕を持って、もうボギーを打てない状況ではなくプレーできたので。(予選を)このまま通れば、あのパットは大きかったなと思います」と打ち明けた。

決勝ラウンドに進出した際の意気込みを問われると「まず自分の状態が(3位に入った)先週から比べたら、ここまで落ちるんだという感じがあるので、それを2日間でどこまで上げられるか。順位も、かなり上げられると思うので、それに向けて、しっかりと準備したいなと思います」と話した。

今大会は出場した過去9度全てで予選通過。10度目の予選通過が見え、最後はわずかに口元を緩ませる場面もあった。