36位から出た星野陸也(26=興和)は、2バーディー、3ボギー、1ダブルボギー、1トリプルボギーの76と6つ落として回り、通算9オーバー、289の60位で4日間を終えた。

スタート時点よりも順位を上げていれば、66位だった世界ランキングを、全米オープン(6月16日開幕、マサチューセッツ州)の出場権が得られる、60位以内に上昇できる可能性があった。だが22日付の最新ランキングは、前週よりも3ランク上昇の63位にとどまり、出場権獲得はならず。23日に早速、テキサス州で行われる同オープンの最終予選会に出場する。

出だしの2ホールでスコアを3つ落とし、勢いに乗ることができなかった。1番パー4でティーショットを左に曲げてラフに入れると、第2打もグリーンに乗せられず再び左ラフへ。ミスの流れは止められず、第3打でもグリーンに乗せられず、4オン2パットを要してダブルボギー。続く2番パー4もティーショットを左に曲げるなどしてボギーとした。

4番パー4で第2打を3メートルにつけて最初のバーディーを奪ったが、今度は7、8番の2ホールで4つも落とした。7番パー4は第2打を小川に入れるなどしてボギー。8番パー3ではラフ、バンカーを経由して3オン3パットのトリプルボギーとした。後半は気を取り直し、1バーディー、1ボギーのイーブンパーで回った。

ホールアウト後は「1番ホールは、心が折れそうなスタート。気持ち的にも、なかなか立て直せなかった。後半、何とか気持ちを切り替えて、イーブンパーで回れたことはよかったと思う」と、苦笑を交えて振り返った。

全米オープンの出場権がかかっていたことは意識していたといい「(今大会で)20位以内に行くことを目指して、入れば、USオープンのチャンスも世界ランキング的に上がる可能性も分かっていた。そういうのも含めて、ダボスタートしたというのがきつかった」と、スタートでつまずいたことを最も悔やんでいた。

全米オープン最終予選会には「練習ラウンドなしで、ぶっつけで行ってきます。この後、ダラスに行って、明日(23日)36ホール、通過できるように頑張ります」と、会場の下見なしで臨む予定だという。

昨年も狭き門となった米国での最終予選をくぐり抜けて本戦出場権を勝ち取っただけに、今季のメジャー第3戦への出場に、目標を切り替えていた。

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