男子ゴルフのメジャー、全米オープン(16日開幕、米マサチューセッツ州)の最終予選が23日(日本時間24日)、米テキサス州ダラスのロイヤルオークスCCとレークウッドCC(ともにパー71)で行われ、香妻陣一朗(27=国際スポーツ振興協会)と星野陸也(26=興和)が、本戦出場権を獲得した。

日本時間の23日に千葉県内で行われた最終予選で、日本勢は杉山知靖と出水田大二郎が出場権を獲得。すでに出場権を保持している松山英樹、日体大主将でアマチュアの中島啓太と合わせ、6人が出場権資格を得たことになった。

今回は両CCで18ホールずつ、1日2ラウンドで争われた。98人がエントリーし、出場権を得られるのは上位13位まで。昨夏の東京五輪で銀メダルを獲得したロリー・サバティーニ(スロバキア)、米ツアー9勝で16年リオデジャネイロ五輪銅メダルのマット・クーチャーらも出場権を逃す、厳しい戦いだった。

そんな中、香妻は堂々の1位通過。先にロイヤルオークスCCで4バーディー、1ボギーの68と3つ伸ばし、続いてレークウッドCCを10バーディー、2ボギーの63と、8つ伸ばすビッグスコアで回った。通算11アンダー、131とし、4人が並んだ1位で初出場の権利を獲得。22日まで行われた全米プロ選手権では、メジャー初出場で予選落ちしていただけに、雪辱のチャンスを得た形となった。

星野は昨年に続き、米国での最終予選通過を果たした。先に回ったロイヤルオークスCCで6バーディー、1ボギーの66と5つ伸ばすと、続くレークウッドCCでも5バーディー、1ボギーの67と4つ伸ばして通算9アンダー、133。首位と2打差で6位通過を果たした。22日の午後は、オクラホマ州タルサで行われた全米プロ選手権の最終ラウンドに出場していたが、前日中に自動車で約4時間を要して移動し、練習ラウンドなしの、ぶっつけ本番で臨んで勝ち取った。

他に日本勢は2人が出場し、2ラウンド合計で、金谷拓実は3アンダーの31位、木下稜介は3オーバーの74位で、出場権獲得はならなかった。最終予選は6月6日にも、北米9カ所で実施を予定している。