国内男子ツアーの~全英への道~ミズノ・オープンが26日、岡山・JFE瀬戸内海GC(7461ヤード、パー72)で開幕する。3週連続ツアー優勝のかかる今平周吾(29=ダイヤ)は25日、プロアマ戦に出場。73年ツアー制施行後、日本人では過去に尾崎将司だけという偉業への意欲を語った。

「ジャンボさんだけなんですか? それを聞いて、やってみたいなって思いが強くなりました」。

3週連続Vは、74年にG・マーシュ(オーストラリア)、82年に謝敏男(台湾)も達成したが、日本人では尾崎だけ。88年(日本オープン→ゴルフダイジェスト→ブリヂストンオープン)と94年(ダイワインターナショナル→住友VISA太平洋→ダンロップ・フェニックス)に成し遂げた。

「尾崎」の名前を聞くまでは、より慎重だった。「どうなんですかね。もちろんしたいですけど、意識しすぎるのも良くないし、まずは予選を通って…」。

好調の一因は「腸内環境」にあるかもしれない。今月上旬、胃腸炎になり、順大・小林弘幸教授の診察を受けた。著書「腸活にいいこと超大全」などがある教授に「腸を整えるとメンタルにも好影響がある」と指南され、食物繊維などのサプリをもらった。「それもあるんですかね」と笑う。

メジャー出場の指標となる世界ランクもV字回復中だ。昨年5月ジャパン・プレーヤーズ選手権後に3桁順位となり、4月24日時点には173位まで落ち込んだが、83位まで急浮上。「50位以内に入って、来年のマスターズという目標もあるので」。過去最高位である19年末の31位に近づきたい。

今大会は今年と同じJFE瀬戸内海GC開催だった15年に5位、16年に2位。「調子はいいし、その流れのままで。優勝する、しないは運もあるけど、自分のベストを出せれば、上位にはいけると思います」。物静かな男がほほ笑みながら、自信を口にした。