プロ10年目の池村寛世(26=ディライトワークス)が4日間、首位をゆずらない完全優勝を果たした。

首位発進した池村は、1イーグル、5バーディー、2ボギーの68をマーク。通算23アンダーで2位に1打差をつけた。一時は久常涼らに通算22アンダーで並ばれたが、17番でバーディーを奪って突き放した。

首位で迎えた最終18番でパーパットを沈めると、両腕を挙げてガツポーズ。「優勝は素直にうれしいです。首位に並ばれましたが気にしませんでした。昨年優勝したときと同じペアリングでリラックスできたのも大きい」と安堵感をにじませた。

昨年10月のISPSハンダ・ガツーンと飛ばせに続くツアー通算2勝目。同大会は2位から出て、最終ラウンドで5打差を逆転したが、今回は完全Vと成長を見せた。今季はドライバーが不調だったが変更するなど試行錯誤した結果が実った。

「今季は複数回の優勝を狙っています。前半戦で優勝できたのは大きい。賞金王を目指します」。恋人でキャディーの坂口琴音さんと喜びにひたった。