国内女子ゴルフツアーの資生堂レディース開幕を翌日に控えた29日、最近2戦が優勝、2位と好調の西村優菜(21=スターツ)が、会場の神奈川・戸塚CCで行われたプロアマ戦に出場するなど、最終調整を行った。日本時間の前日28日未明に発表された最新世界ランキングで、前週よりも4ランク上昇して38位。50位以内に与えられる、エビアン選手権(7月21~24日、フランス)、AIG全英女子オープン(8月4~7日、スコットランド)の両メジャー出場権を獲得した。この日、出場可否を問われると「行きます」と即答。今月出場したメジャー、全米女子オープン予選落ちの雪辱に早くも燃えていた。

「49位で(優勝した2週前の)ニチレイ(レディース)を迎えたので、正直、半分ダメかなというのと、でも行きたいなという気持ちがあった。あと2試合しか残っていない中で、その2試合で決められたので、すごくうれしいです」と、かねて熱望していた両メジャーへの切符を手にし、素直に喜んだ。

すでに攻略に向けた取り組みも始めている。特に「全英は下が硬いと思うので、それに合わせてウエッジを作ってもらっていたり、クラブの調整を今しています」と話すなど、難コースとして知られる名門ミュアフィールドでプレーすることへの、気持ちの高ぶりを隠せない様子だった。エビアン選手権についても「日本と似ているコースと聞いているので、いい準備をしながら、少しずつ調子も上げていけるようにしたい」と話し、力を込めた。

欧州に出発前は今週、来週と国内ツアー2試合に出場予定だ。「メジャー2試合を頭に入れながら、いろんなことを感じながら試合をすると、小さな課題も見つかってくる。そこも探しながら、調整しながら、充実した2週間にしたい」と、貴重な実戦の場となる2大会は、優勝争いに絡んでいくつもりだ。

調子を上げるための体調管理として、この時期は暑さ対策、特に昨年陥った食欲不振対策にも力を入れている。「去年は夏に食べられなくなって体重が落ちちゃったんです。それで秋口に疲れが出た」と、ベストの49キロぐらいから、一時は44キロまで5キロも減少。「(食事の)回数を増やすなり、努力したい。ベストの体重をキープすることが今年の課題。夏で落ちないようにしたい」と語った。

また、日焼け対策にも力を入れており、色白の肌を保っているポイントを問われると「めちゃくちゃ(日焼け止めを)塗ってます。量をたくさん、回数をたくさん。(試合中は)基本的にハーフターンで塗って(各ラウンドが)終わってから練習に行く前に塗ってます。30歳になった時のために(笑い)」と、シミ対策でもあることを明かした。

 

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