30代以上の女子プロゴルファーによるツアー外競技「KURE×LADY GO CUP」が13日、茨城・取手国際GCで行われた。宮城・東北高で同級生だった有村智恵(フリー)と原江里菜(ともに34=NEC)が発起人となって18人が参加。優勝賞金556万円をかけて2人1組で、9ホール(パー37)の変則ストロークプレー(ベストボール方式&オルタネート方式)で争われた。服部真夕(34=朝日インテック)、一ノ瀬優希(33=TRAIL SPORTS ACADEMY)組が、3アンダー、34で優勝した。

服部は「第1回大会で優勝できてうれしい。30代以上の選手にスポットを当てていただいて感謝しかない」と、声を弾ませた。優勝賞金に加え、ニアピン賞30万円も獲得し「すみません、総取りみたいな感じで」と、恐縮ぎみに話し、周囲の笑いを誘っていた。一ノ瀬は「(ともに黄色の)ウエアもそろえて『頑張ろう』と言っていたのでうれしい。1児の母として、なかなか練習できない中、試合に出られることが楽しみだった」と、女子プロゴルファーの新たな活躍の場ができたことに感謝していた。

発起人の有村と原が、数年前から話し合っていた中、昨年から徐々に準備を始めてきたという。有村は「すごくうれしい気持ちであふれている」と、充実感と大会の成功に涙も見せた。さらに「女子ゴルファーが何歳になっても、どんな環境になっても、何かをあきらめることがないようになれば」と、今後もさらなる発展を期待した。原も「今回は無観客でしたが、どうやっていけば、みんなが楽しめるか、いろんな試合の形を探していきたい」と、ゴルフファンも一緒に楽しめる大会をつくりたいと願っていた。