優勝争いを演じていた安田祐香(21=NEC)が熱中症のため、決勝の第3ラウンドスタート前に棄権した。安田は2日連続60台をマークして通算9アンダー、首位と4打差2位で予選を通過。1位勝みなみ、2位タイ稲見萌寧と同じ最終組で回る予定だった。

安田は以下のコメントを発表した。

「大会スポンサーの楽天グループ様をはじめ、大会関係者の皆さま、ファンの皆さまにはご心配とご迷惑をおかけいたしますこと、心よりおわび申し上げます。初日、2日目の予選ラウンドも熱中症のような症状でプレーするのがつらい状態でしたが、地元兵庫県のファンの方々の応援もあって、プレーできました。ショット、パットも良い状態になってきて、地元で上位争いできる好位置だったので、何とか決勝ラウンドもプレーしたかったのですが、頭痛がひどくて、残り2日間、炎天下の中でプレーできる状態ではなく、棄権を申し出ました。地元兵庫県での開催で棄権することになり非常に残念で悔しいです。応援してくださるファンの方々のためにも、しっかり体調回復に努めたいと思います」

安田は第1R終了後の夜に熱中症の症状を訴え、39度近い発熱があった。症状が治まった第2Rはプレーしたが、同R後は練習せず、神戸市内の自宅に戻り、自宅近くの病院で「熱中症」と診断された。点滴を受け、薬も服用したが、この日午前7時半時点で頭痛、倦怠(けんたい)感などの症状が回復せず、棄権を決めた。なお、新型コロナの抗原検査では陰性判定で、現在は自宅療養中という。

安田は第1回の昨年大会を体調不良で欠場していた。

今大会は新型コロナウイルスの感染拡大もあり、開幕前に10人が欠場。開幕後は猛暑のコンディションとあって、安田を含む6人が棄権している。