首位と7打差の13位から出た山下美夢有(21=加賀電子)が、1イーグル、6バーディー、ボギーなしの64と、8つ伸ばす猛チャージで、通算12アンダー、204でホールアウトした。

ホールアウト時点で、岩井千怜と並ぶ首位。クラブハウスリーダーとして、3ホールを残す岩井千ら最終組の競技終了を待つことになった。64と通算の204ともに、大会コース記録を更新。従来の記録は、1ラウンドとしては、パー72では昨年の稲見萌寧、パー73では10年の全美貞(韓国)と12年の有村智恵で、いずれも「65」で1打更新した。3日間通算としては、パー72では昨年の小祝さくらの「209」で5打更新した。

1番パー5で最高のスタートを切った。ピンまで20ヤード余り、花道左のラフから第3打のアプローチを、直接決めてチップインイーグル。満面の笑みを見せる、最高の出だしで気分良くスタートした。前半でさらに2バーディーを重ねて4つ伸ばして折り返した。

後半も10番パー4でバーディー発進。折り返しの9番との連続バーディーで、勢いを加速させた。12番からは3連続バーディー。ともにパー4の13番は第2打を1メートル足らずにつけ、14番は8メートルのパットを決めるなど、ショット、パットともにかみ合った。14番終了時点で、7打差を追ってスタートした岩井千に追いついた。16番パー4では3メートル近いパーパットを残したが、決めきる勝負強さを発揮してピンチを切り抜けた。その後もパーを並べ、プレーオフに備える形となった。

ただ、岩井千怜(ちさと、20=Honda)が残る17番でバーディーを決めて通算13アンダーとして2週連続での優勝。惜しくも山下の逆転優勝はならず、2位だった。