全米女子アマチュア選手権優勝の馬場咲希(17=日本ウェルネス高2年)が、24年パリ・オリンピック(五輪)出場へ強い意欲を見せた。

初めて日の丸を背負い臨んだ大会は、最終日を70で回り、通算6アンダーで首位と1打差の4位。チーム戦では、首位と1打差の3位に貢献した。パリ五輪ゴルフ会場のコースを回り、五輪への思いが強くなった。

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馬場が、2年後の五輪へ強い思いを口にした。初めて日の丸をつけて、第1日、第3日とプレーしたル・ゴルフ・ナショナルはパリ五輪のゴルフ競技会場だった。最終日を終え五輪への思いを聞かれると「五輪は夢の舞台なので、本当に頑張る! と思っています。さっきギャラリーの人も24年にここでやるから待ってるねと言ってくれて、本当に頑張ろうと思いました」と話した。

5位から出た最終日は5バーディー、3ボギーの70で回り、通算6アンダー。首位にわずか1打及ばず、個人戦の優勝は逃したが、チーム戦では見事3位に入った。キャプテンの橋本美月(19=東北福祉大2年)が、前半で5バーディーの猛チャージを見せるなど、68で回ってチームをけん引。馬場も第2日67、第3日69とアンダーで回り大きく貢献した。

1日にナショナルチーム入りして、初めて日の丸を背負って戦った海外遠征。個人でも、団体でも馬場はしっかり存在感を見せた。ナショナルチームで畑岡奈紗や古江彩佳など、米女子ツアーで活躍する選手を育てたガレス・ジョーンズ・ヘッドコーチらから、コースの攻め方、メンタル面と細かい指導を受け、大きな収穫もあった。

全米女子アマチュア選手権優勝の直後は米ツアーへの強い憧れを口にしたが「今回フランスに来てみて、米国以外にも海外の他の試合や海外選手と一緒に回る楽しさも感じました」と視野も広がった。

2年後の五輪という明確な目標へ帰国後から新たな挑戦が始まる。「帰ってからは(国内ツアーの)住友生命レディース東海クラシック(9月16日開幕)に出ます」と国内女子ツアーから始動する。

◆パリ五輪に出場するには パリ五輪のゴルフ競技は男子60人、女子60人が出場。男子は24年6月17日、女子は同年6月24日の五輪ゴルフランキングをもとに決定される。同ランキングそれぞれ15位以内なら1カ国最大4人までが出場できる。それ以外は、16位以降から各国2人(上位15位以内の選手を含む)を上限に開催国枠1を除く59人が選出される。ランキングのポイントは米ツアーや各国ツアーでの獲得ポイントをもとに算出される。