新世紀世代の山下美夢有(21=加賀電子)が初日から1度も首位を譲らない完全優勝で、今季3勝目、ツアー通算4勝目を挙げた。

2バーディー、1ボギーの71で回り、通算18アンダー、198。利府GCでの大会レコードだった21年西村優菜の通算15アンダーを更新した。

表彰式で「ホステスプロとして強い気持ちを持って優勝をと思っていたので、優勝できてすごくうれしいです。大会レコードも達成して、うれしい気持ちでいっぱいです。もっともっと努力して、優勝を目指して頑張ります」と笑顔であいさつした。

第1ラウンド(R)で18ホール最少ストロークのツアー新記録「60」でロケットスタート。第2Rを終えた時点で、2位に8打差をつけた。「しっかり攻めのゴルフをしたい」と臨んだ最終R。なかなかスコアを伸ばせなかったが、2位の三ケ島かな、竹田麗央に5打差をつけて余裕の先行逃げ切りVだった。

3番パー4で約1メートルを沈めてバーディー先行。6番パー4と7番パー3は微妙な距離のパーパット残したが、何とかしのぐ苦しい場面もあった。12番パー4は3パットで今大会初のボギー。この時点で5打差まで詰まったが、14番パー5で約4メートルのバーディーパットを沈めてスコアを戻した。

先週まで11戦連続トップ10入りを果たしたが、直近5戦は2位が3回。前々週の日本女子プロ選手権は単独首位から逆転Vを許すなど、悔しい場面が続いた。

今季は5月の国内メジャー、ワールド・サロンパス・カップ、6月の宮里藍サントリー・レディースで優勝。メジャー2勝目を狙う日本女子オープンを前に弾みをつけた形だ。