昨年11月プロテスト合格の新人・宮沢美咲(20=フリー)が4バーディー、4ボギーのパープレーで通算4アンダーと首位と1打差を守り、4位から2位に浮上した。

ルーキーらしからぬ粘りを見せているのに、どうもポジティブに考えられない。「(73の)昨日と今日はすごくやらかした感じがして」と、9番でグリーン右のがけ下に落としたことなど、ボギーのイメージばかりが頭に浮かぶ。

「ドライバーが良くないんです。振っても曲がるし、振らなくても曲がる。じゃあ振った方がいいんだけど、振らなければバンカー前のラフに止まって、振ったらバンカーまで行って、悪いライで止まるんじゃないかって…」。

「今日は(両手を広げて)これぐらいのパーパットばっかで。これぐらい(1メートル強)の距離、嫌いなんです」。1メートルのパーパットが好きな選手などいない。むしろ、それを決める粘りで好位置につけているのに、悪い方にばかり考えてしまうようだ。

レギュラーツアーでは同期合格の川崎春花、尾関彩美悠が初優勝を飾った。宮沢も下部ツアーとはいえ、現在4戦連続トップ10で最終日最終組は4度目になる。「優勝とか考えず、難しいとこでは無理してピンを狙わずパー狙い。短いホールやいいライの時にピンを狙っていきたいです」。宮沢は手堅いプレーで“花の21年11月組”の流れに乗るつもりだ。