98年生まれの黄金世代の1人、河本結(24=リコー)が11ホールを消化した時点で、2バーディー、1ボギーで回り、1アンダーで、首位と3打差の5位につけている。

雨が降りしきる中でのプレーだったが「持ち味のショットが戻ってきた感じがある。今週に入って、調子が良くなってきていた。とにかく集中力を切らさないようにとやっていた」と手応えを口にした。

弟の河本力が男子ゴルフの前週大会でツアー通算2勝目を挙げた。「勝負強かった。姉としては成長している姿を見られて、すごくうれしかったです。逆に、プレーヤーとしてリスペクトする」と目を細めた。一方で「刺激というよりは、先週初めて『河本力の姉』と言われて、やばいなと」と発奮している。

普段はギャラリーから「弟も頑張っているな」と言われていたという。「ホール移動の時に『あの人が河本力のお姉ちゃんらしいよ』と言われた」とショックだった様子。「弟の方がすごく注目を浴びていて、賞金王争いにも加わるなど上向きな状態。私はサブみたいな感じにならないように、弟に添えられた姉ではなく、一選手としてシード権を取りたいという気持ちが盛り上がりました」。

昨シーズンはランキング50位以内に入れず、今シーズンのシード権を取れなかった。現在のメルセデス・ランキングは68位。正念場が続く。

「調子が上がってきたので、優勝争いできるイメージがやっと湧いてきた」と好材料もある。翌日以降に向けては「天気が良くなる明日からは伸ばし合いになると思う。1打1打に集中して、たくさんチャンスにつけたい」と意気込んだ。

弟の力が8月の男子ツアー初優勝し、中嶋常幸・中島エリカ、宮里聖志・優作・藍、香妻琴乃・陣一朗に続く、史上4組目の男女きょうだいVを達成。今週は史上初の2週連続男女きょうだいVを目指す。