6位から出た笹生優花(21=フリー)は、優勝に1打及ばなかったが今季最高の2位に入った。1イーグル、6バーディー、2ボギーの66と6つ伸ばし、通算14アンダー、274。ホールアウト時点でクラブハウスリーダーとなり、1つ後ろの最終組の結果を待った。だが1打差の15アンダーで最終組を回っていた、首位のジョディ・シャドフ(英国)が最終18番をパーセーブし、昨年の全米女子オープンに続く米ツアー2勝目はならなかった。

米ツアーでは初めて同組となった渋野日向子、セリーヌ・ブティエ(フランス)と、最終組の1つ前の組でスタートした。2番パー4でバーディーが先行。第2打を2メートルにつけて伸ばした。5番パー4は、カップまで8メートルのカラーからパターで3打を要してボギー。2メートルのパーパットがカップに蹴られ、悔しがった。それでも6番パー5でバウンスバック。第3打を2メートルにつけ、下りの難しいパットを決めて再びバーディーを先行させた。

さらに8番パー5ではイーグルを奪った。フェアウエーからの第2打をグリーンに乗せ、5メートルのパットを決めた。上昇ムードで折り返した。

それでも後半、スコアが動いたのはボギーからだった。11番パー4で第2打をグリーン横のバンカーに入れ、アプローチを寄せきれずに落とした。パー5としては距離の短い14番は、2オンこそ逃したが、第3打のアプローチを50センチに寄せて“お先”のバーディー。さらに16番パー4は第2打を2メートルにつけ、17番パー4は6メートルのパットを決めて立て続けに伸ばした。18番パー5は、5メートルのパットを決めてバーディーで締めた。

ホールアウト後は「ショットが全体的に安定していたので、パターもいくつか入ってくれたので、それが結果につながったんじゃないかと思います」と胸を張った。残り5ホールで4バーディーと猛追した終盤は「いいショットも打てましたし、アプローチも良かったので、それが(結果に)つながったんじゃないかと思います」と、笑顔も見せながら振り返った。

ラウンド中は、仲の良い同組の渋野と談笑する場面が数多く見られた。「渋野先輩と回るのはすごく楽しいですし、練習ラウンドでは何回か一緒にやっていますけど、試合では今年初めてなので、本当に楽しかったです」と、精神的にも良い状態で回ることができたという。今大会で米国本土での連戦が一区切りとなったが「楽しかったですし、いろいろ勉強になったので、本当によかったと思います」と話した。今後は韓国、日本とアジアでの連戦となる。

【スコア】米女子メディヒール選手権最終日成績>>