国内女子ツアー最終戦JLPGAツアー選手権リコー杯が24日、宮崎CC(6487ヤード、パー72)で開幕する。ツアー通算9勝でコースセッティング担当の中野晶(60)は23日、JLPGAの小林浩美会長(59)らと会見を行い、目標の優勝スコアを「通算10アンダー」と明かした。

中野らによると、宮崎CCが高麗芝研究のスペシャリストの意見を仰ぎ、高麗グリーンの充実に努めてきた。

中野は「今年は芝が非常に元気で、夏の高麗芝のような難しさがある。選手はグリーン上の技量が求められる」。国内ツアーで、芽が強い高麗グリーンが使用されるのは、ダイキン・オーキッドレディース、フジサンケイ・レディースを含めて3大会だけで基本的に選手の経験値は低い。

さらに今年は生育状態がいい。例年以上に芝芽が強く、カップ際で切れるケースが増える可能性がある。

中野は「ピン位置も例年より振らせてもらうつもり」と予告。コースに隣接する日向灘からの海風も難敵で、コース攻略に手を焼く選手が多くなりそうだ。